妊娠中に「ナチュラルチーズ」を控えるのはなぜか

妊娠中に「ナチュラルチーズ」を控えるのはなぜか

妊娠中は妊娠前と比べて気をつけることが増えますよね。
本やインターネット、病院などから「ナチュラルチーズや生ハムは控えるように」と言われたことがあると思います。
しかし、その根拠を知っている方は少ないかもしれません。
今回は、妊娠中にナチュラルチーズを控えるべき理由をお伝えします。

ナチュラルチーズの摂取が「リステリア食中毒」の原因になることがある

ナチュラルチーズはリステリア食中毒の原因となる「リステリア菌」がいる可能性があります。
リステリア菌は土壌や河川などに幅広く生息している菌で、この菌自体が珍しいわけではありません。

健康な方がリステリア菌に感染しても症状が出ないことが多いのですが、妊娠中は感染しやすくなり、胎児に影響が出てしまうことや、流産や死産になってしまうことも考えられます。
リステリア食中毒に感染しないように、リステリア菌を摂取しないということが大切です。

リステリア食中毒予防のためにはナチュラルチーズだけ控えれば良いのか

4度以下の環境で増殖するので、冷蔵庫で長期間保存される食品で加熱することなく食べる食品は注意が必要です。
これらに当てはまり、気をつけたい食品としてあげられるのが、
ナチュルチーズ、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品です。

ただ、リステリア菌は十分に加熱すること死滅するため、しっかり加熱調理することで予防できます。
日本のメーカーによっては、ナチュラルチーズの製造段階で加熱殺菌して作っているものもあるため、メーカーに問い合わせるのも一つの方法です。
海外で製造されてそのまま輸入販売されているものについては妊娠中は控えた方が良いでしょう。

食中毒にならないために

妊娠中は胎児への影響が出てしまうことや、薬の使用が制限されることから、リステリア食中毒だけでなく、食中毒にかからないようにすることが大切です。

食中毒はさまざまな菌やウイルスを原因としています。
食中毒を予防するためには、食中毒菌を「つけない・増やさない・やっつける」という3原則を行うことが大切です。

つけない
・手をしっかり洗う、そのまま食べる生野菜などは洗う、調理器具などは清潔に など
増やさない
・保存方法を守る、開封後は速やかに使い切るなど
やっつける
・加熱が必要なものは十分加熱する、作りおきなどを再加熱するときも十分加熱する など

まずは、日々の生活の中でこの3原則をしっかり行ってみましょう。

ナチュラルチーズや生ハムなどは控えよう

妊娠中にナチュラルチーズを控える理由がおわかりいただけたかと思います。
その他、生ハムやスモークサーモンなどにも注意が必要です。

控える食品が増えると、ストレスに感じてしまうこともあるかもしれませんが、
ナチュラルチーズをプロセスチーズに代えたり、生ハムはハムに代えたり、しっかり加熱した食べたり、代替できる食材を使用する、調理を工夫するなどを行うことで、ストレスを軽減できるかと思います。

ぜひ、妊娠中の食事についてご活用ください。

text:管理栄養士 若子みな美
HP:食のハードルを下げる!ORANGE kitchen

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