遊ぶってどうして大事なの?

大人にとっての「遊び」は非日常的で余暇活動や息抜きとして位置付けられますが、子供にとっては日常的で遊びこそが生活と言っても過言ではないくらい。朝から晩まで遊び、そこからたくさんのことを学び、発達していくのです。

 

だからこそ、遊びは発達を促す重要な活動なのです!

子供は遊びを通じて幼児期に必要なほとんどの要素、「社会性」「自立性」「知的能力」「運動能力」「情緒」などを自然に身につけます。

例えば、幼稚園に行って同年齢の集団の中で友達との関わり方、自分が今果たすべき役割や責任を自覚し、社会にはルールがあるのだと言うことを発見し、それは守るべきものというようなことを他者との関わりの中で学び身につけます。

鬼ごっこという遊びの中では思い切り走ったり、遊具で遊ぶことで自然と足や腕の筋肉がついてき、運動能力が発達していきます。

そして、お友達同士で考えたルール遊びや工作など自由に自分自身の考えを形にすることで想像力や創作力、自己表現をすることで自己充実感も味わうことができるようになります。

 

 

このように、遊びには子供の能力を多面的にそして、総合的に発達・発展させる素晴らしい力を持っているのです。

 

 

発達とともに遊びは変化する

子供の遊び方は、成長とともに変化していきます。

一人で遊ぶ乳児期から徐々に相手がいる中で互いに違うことはしているが同じ空間にいるというところから、幼児期になり友達同士で遊ぶというように変化していきます。

下の図はパーテンの遊びの分類です。

 

1が低月齢で、6へ向かうと徐々に月齢が上がって行きます。このように、子供の遊び方はだんだんと変化して行きます。

 

お母様が、「うちの子お友達と一緒に遊べないんです」と心配して話してくださる方がいますが、2〜3歳くらいでは平行遊びといってお友達がお隣にいてそれぞれが違うことをして関わりがなくても正常の発達なのです。周囲に対して警戒心が強いお子様ですと尚更強く出てきます。ですので、ゆっくりと見守って見てください。

 

ごっこ遊びも変化していく

ごっこ遊びは発達心理学者のピアジェも象徴遊びのひとつとして取り上げており、子供の遊びの最大の特徴といえます。

まずは、1歳半ごろになるとお母さんがお化粧をしていると自分も真似をして「フリ」をする子がいますこれが遅延模倣です。これは自分の頭のなかで、イメージを思い描くことができるようになってくると現れてきます。同時期に男の子では積み木やブロックを自動車に見立て床の上を走らせたりします。これは自動車を見たり乗ったりした体験をイメージして、積み木を車に見立てているのです。

 

2歳半〜3歳頃になると、小石をご飯に見立て「はい、どうぞ」見立てと「ふり」を組み合わせた遊びになってきて、遊びの中で物語性が出てきます。

そして、5歳前後ともなると、ごっこ遊びの内容はさらに広がり、現実世界の模倣ではなく空想の物語をもとに遊んだりできるようになっていきます。

空想の中で遊んでいるのを見るとお母さんの中では「ん?うちの子なんか変なこと言ってるのでは?」と心配になる方もいっらしゃいますが、むしろ、空想が描けるということは頭のなかでストーリを自分で構成できるようになったという凄い出来事なんです。

我が家の娘二人も、お人形を並べてご飯を食べさせたり、髪をとかしたり時には美容室になったりお医者さんになったり保育園の先生になったりと様々なバリエーションを使ってごっこ遊びをしています。

 

このごっこ遊びを通して相手の立場に立ったものの考え方である「心の理論」を獲得したり、自己主張することの必要性を学んだりしていくのです。

まとめ

子供は生まれて数ヶ月から自分の体を見たり、手や足を口に持っていって遊びながら体というものを意識するところから遊びは始まります。遊ぶことが全てが発達へ繋がり、たくさん遊ぶことが子供の体・心の成長の栄養素となって行きます。

子供の月齢が上がり特に就学前になると、習い事をする時間が増えて遊ぶ時間が減ってきてしまうなんてこともあると思いますが、1日1回は思い切り遊ぶ時間を設けて心と体に栄養をあげるようにしましょう。

 

引用・参考文献:図解よくわかる発達心理学 林洋一監修

手にとるように発達心理学がわかる本 小野寺敦子

 

text:筒井奈未(OT)

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