風疹大流行中!働き盛りの男性の皆様!風疹の予防接種を打ちましょう

風疹の流行は、今現在もとどまる気配がありません。

首都圏を中心に、東海や近畿地方、福岡県などでも報告されており、12月現在、今年の風疹感染者が 2,000 人を越えています。昨年の20倍以上の感染者数です。

これまで具体的な対策がなかったのですが・・・とうとう・・・

厚生労働省は、風疹の新たな対策として、子供のころに予防接種の機会がなかったために特に感染リスクが高いとされる39~56歳男性を対象に2019年から約3年間、免疫の有無を調べる抗体検査とワクチン接種を原則無料にすると発表しました。

それくらいに現在の流行は”ヤバい”状態

最大の問題点!妊娠中の感染

妊娠20週頃までの女性が風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんの目や耳、心臓に障害が出る「先天性風疹症候群」で生まれる可能性があります。
その確率は妊娠初期に感染するほど高いのです。

妊娠1か月では50%以上
2か月で35%
3か月で18%
4か月で8%

妊娠1か月とは、最終月経開始日から27日までのことです。

早い人でも、「妊娠かも?」って思う時期は5-6週(妊娠2か月)くらいなので、この時期に妊娠に気付く方はかなり少数だと言えます。

つまり、妊娠に本人や周囲が気づかない時期に感染し、赤ちゃんに重篤な合併症を起こす可能性があるのです。

アメリカの疾病対策センターでは、風疹の流行に伴い、日本への入国に警戒レベルを勧告に引き上げており、妊娠希望者や妊婦には日本への渡航を自粛するよう通達しています。

海外からも注目されている、日本の現状。

風疹の流行終息には、予防接種が不可欠なのですが、人によっては予防接種ができない方もいます。

それぞれの対応について見ていきましょう。

特に30-50歳代男性とみなさん

流行の中心は定期ワクチン接種から漏れている世代のあなたたちです。

自分には、関係ないと無関心にならないでください。

もし家族が妊娠中に自分が感染してしまえば、自分の子供を死産または先天性の病気にさせてしまう可能性があるのです。

  • 風疹の罹患歴がなく、1 歳以上で 2 回の予防接種の記録がない人は、予防接種を受けてください。
  • ワクチン接種が不可能な場合は地域の流行状況に厳重に注意して感染防御に努めてください。
  • 成人女性、夫、パートナー等を対象とした風疹抗体検査の費用助成事業が行われています。お住まいの市区町村保健担当部署に問い合わせをして、積極
    的に利用してください。
  • 風疹感染時の多くは軽微な症状だと、継続して出勤、日常活動していることが多いため、発熱等の症状が出ている間は、どの疾患によるのか、診断を速やかに受けて下さい。

妊娠希望者

妊娠を考えている方は、風疹を含む予防接種を受けた後は 2 か月間妊娠を避ける必要があります

  • 妊娠前に風疹の抗体を確認しましょう
  • 2 回の風疹含有ワクチンを受けておきましょう
  • 妊婦の周囲のご家族に未接種・未罹患の方がおられる場合は協力を得る
  • 成人女性、夫、パートナー等を対象とした風疹抗体検査の費用助成事業が行われています。市区町村保健担当部署に問い合わせをして、積極的に利用してください。

 

妊婦さん

  • 抗体の有無が不明な方は、速やかにかかりつけ医で風疹の抗体検査を受けましょう
  • 風疹抗体があることが判明するまでは厳重な自己防衛をしましょう(特に妊娠20週まで)
  • 抗体のない場合は出歩かないなど厳重な防御策をとってください
  • 風疹の予防接種は生ワクチンのため、妊婦さんは接種することはできません
  • 出産後の入院中に予防接種をしましょう(主治医へ相談)

 

地域、周囲に風疹流行がおこっていないか最新の情報を得ましょう

流行地域への訪問はできる限り控えましょう。

首都圏での風疹報告数増加が継続する一方で、首都圏以外の地域からの報告も増加しています。

報告がない県は第 47 週時点で 3県(青森県、高知県、大分県)のみ!

12月現在、首都圏(東京、千葉、神奈川、埼玉)、愛知からの報告が 100 人以上と多く、大阪府、福岡県、茨城県でも 50 人を超えています。

国立感染症研究所では、毎週速報が掲載されますので確認して見てください。
▶︎▶︎▶︎ https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/rubella.html


働き盛りの男性へ”抗体検査をスルーして予防接種のススメ”

 

市区町村は抗体検査を必須とした助成事業を行なっています。

しかし、風疹抗体価を調べる場合、医療機関に行って採血する必要があります。

通常、検査結果が出るまでに数日間かかり、結果を聞きに行き、抗体価が低い場合にはその場で、あるいは別の機会にワクチンを受けます。

最低でも2回、通院しなくてはいけません。

風疹にかかったことがあるか、ワクチンを受けたことがあって、抗体が十分ある人に更にワクチンを打ってもまったく問題ありません。

より抗体が上がり確実に感染を予防できます。

抗体検査をせずに、予防接種を受ける方法が、予防接種率を高め、感染者を増やさないためにはベストな方法です。

検査をせずにワクチンを打つことで、通院が1回で済みますので、働き盛りの忙しい人達にメリットです。

まとめ

風疹についてのまとめです。

  • 症状が表れない不顕性(ふけんせい)感染でもうつる
  • 潜伏期間が2~3週間あるため、症状が出ないうちに感染を広げてしまう可能性がある
  • くしゃみ、咳、唾液などの飛まつ感染、接触感染によってうつる
  • 風疹はインフルエンザの2~5倍の感染力がある
  • 大人は子供よりも重症になりやすい
  • 最も重大な問題は、母子感染による「先天性風疹症候群」
  • 予防には予防接種が最善策。ただし、妊婦には接種できないため、妊婦と接する可能性がある人がワクチンを接種しておくことが大切
  • 定期予防接種から漏れている世代の30歳から50歳の男性は積極的に予防接種を受ける
  • 職場での積極的な風疹予防が、「先天性風疹症候群」の予防につながる

 

風疹抗体検査の支援とワクチン接種
■成人女性、夫、パートナー等を対象とした風疹抗体検査の費用助成事業が行われています。お住まいの市区町村保健担当部署に問い合わせをして、積極的に利用してください。
■妊婦さんはまずかかりつけの産科医にご相談ください。かかりつけ医が風疹に関して正確な情報を得るためには、全国の主要大都市に設けてある 2 次相談窓口( 風 疹 り 患 妊 婦 2 次 相 談 施 設 : 2018 年 1 月 22 日 現 在 )
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/rec_20180122.pngにご相談いただくこともできます。

 

 

text:看護師・助産師
永冨 由紀子(ながとみ ゆきこ)

 

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