【産後の孤独感の原因は「エストロゲン」!】子育てを独りでしてはいけない理由

エストロゲンって?

 

聞き覚えがある方も多いと思いますが、
エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれる、卵巣から分泌される女性ホルモンの一種です。

 

妊娠前は子宮内膜の増殖や排卵に関わるホルモンですが、
妊娠後は妊娠維持のために通常の200倍程度まで分泌量が増えるとされています。※1

 

妊娠期間中を通じてどんどん分泌量が増えていたこのエストロゲンですが
出産後は急激に通常の状態まで戻っていきます。
この急降下が「孤独感」と関連していることがわかってきました。

 

ヒトが繁栄した秘訣は「共同養育」だった

チンパンジーとヒトは生物的にとても近い、というのは聞いたことがあると思います。

人間は現在70億人と爆発的に反映している一方、
チンパンジーは推定2万匹とされています。遺伝子は近いにも関わらず、違いはどこにあるのでしょう?

 

実はチンパンジーは5年に1回しか子どもを産めないように出来ています。


人間は、その気になれば毎年でも産めますよね?
単純計算すれば、人間はチンパンジーの5倍の速度で繁栄することができるということです。

 

「毎年なんてとんでもない!1人でも大変なのに…」

 

という声があちらこちらから聞こえてきそうです。
そう、ここに人間の子育ての強みが隠されています。

 

それは「共同養育」です。

 

人間はムレをつくり、子育てを共同体の個体とシェアすることで、
毎年のように子どもを産むことを可能にしたんです。

ときにはおっぱいさえシェアしたり(江戸時代にも乳母というシステムがありました)、
年長の子どもたちが赤ちゃんの面倒をみたり…

 

「みんなでみんなの面倒をみる」ことは、人間の生存戦略だったんです。

 

ヒトは本能的に孤育てが出来ない

つまりムレから外れてしまうことは「生存」に直接影響を与える一大事でした。

そこで、「孤独」ということに危険信号を出すシステムが構築されていったと考えられます。

 

それが、エストロゲンの役割なんですね。

 

育児を誰かと分かち合えない。
気持ちをシェアすることが出来ない…
産前は1人が好きと思っていても、産後すごく気持ちが不安定になってしまう。
独りが耐えられない…

 

それは、共同養育を欲する本能がそうさせているんです。

「孤独を感じる」=ダメではなく”人間として当たり前”

 

人間が核家族で子育てをするようになったのは、人類何千万年のうちここ数十年です。
さらに私たち1世代の違いで日本の人口現象や繋がりの喪失は加速的に進みました。

 

人間が長い年月を経て生き残るために構築したシステムが、
現代の社会構造にまったく追いついていないんです。


それどころか、子育てを背負いがちな女性を追い詰める結果になってしまっています。

 

「やっと授かった念願の子どもなのに、孤独がつらくて可愛いと思えない」

「育児に自信がもてない。独りでやっていけない。」

 

そう思うことは、母親失格でしょうか?

 

「最近の母親は根性がない」

 

それは、科学的に正しいことでしょうか?

 

そうではないんです。

実は孤独を感じることこそ、人間らしい、適切な反応です。

 

あなたが孤独だということは、隠さずに表現していいことです。

 

そこから、
「じゃあどうしたら孤独を解消して、少しでも多くの人と共同養育ができるだろう?」
という対策をすることができます。

それは、母親にも、もちろん育っていく子ども自身にもメリットの多いことです。

 

あなたは今、「孤独」ですか?

 

もし孤独だとしたら、誰かに打ち明けてください。

パートナーでも、家族でも、友人でも、私たちでも。

そこから一緒に子育てをつくっていきましょう。

※1:https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/seisen/e2.htm

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理学療法士・マタニティヨガインストラクター 赤ちゃんや子どもが大好き。 周りの大人が笑顔なら子どもは笑顔になる!をモットーに子育てに関する情報を発信していきます。

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