産後だけじゃない!妊娠中の「うつ」について知ろう

妊娠中にうつを発症するのは〇〇%!

 

昨年国立成育医療センターが衝撃的な調査結果を発表しました。

「妊娠中や産後1年間に102人が自殺している。死亡総数の約3割」というものです。

 

原因は産後うつかと考えられており、「産婦のうつは一時的なもの、我慢すれば良いもの」という考え方は非常に危険だという認識が少しずつ拡がってきています。

 

一方、まだまだ世間から認識されていないのがこの「妊娠うつ(産前うつ)」です。

さて、全妊婦のうちどれくらいの方がうつを発症と思いますか?

 

ある研究によると、その数 

15%

とされています(

 

5~6人に1人の割合です。どうでしょう、意外と多いと感じますか?

 

妊娠前から精神疾患の既往がある方だけでなく、妊娠中のホルモンの急激な増減によって、感情が落ち込みやすくなるとされており、さらに産科合併症のある方はリスクが上がると考えられています。

 

「マタニティーブルーか。誰でも多少はなるし一時的なモノでしょ」

 

とまだまだ捉えられがちですが、適切な対応を行わないと産後にも影響を及ぼすリスクがあるんです。

 

妊娠うつの症状とは

基本的には産後うつや一般的なうつと似た

・意欲低下
・悲しい気分になる
・睡眠障害
・ものごとが決められない
・イライラする
・自殺願望が生じる

などの症状がみられます。

 

特に妊娠期は

「今後の子育てに自信がもてない」
「お腹の子に愛着を感じない」
「自分は母親失格だ」

といった自分を責める気持ちが強く生じたり、

「お腹の子がちゃんと成長していない」など、赤ちゃんへの誕生に対して不安な気持ちを抱く女性もいるようです。

 

出産や今後の子育てについての不安は誰しもが感じるものです。

それゆえに、周囲の家族やパートナーが女性の症状を軽視してしまう危険性があります。

 

不安を感じるのは当たり前ですが、それを我慢するのは当然のことではありません。

心や体に症状を感じた場合は、適切な治療を受ける必要があります。

 

「妊娠うつ」は産後にも影響する

 

前述したように「妊娠中のうつは一時的なもの。産後には解消する」と考えられがちなこの妊娠うつ。

実は、産後の女性の心身や家族・赤ちゃんの健康状態や愛着形成にも影響を与えるといわれています(※)

 

それだけ、「家庭の中における母親の心身が健やかであること」は重要なんです。

「立派な母親」である以上に。

 

妊娠中のうつの治療法は?

 

症状などに心当たりがある方は「エジンバラ産後うつ病質問票」などの検査を受けられる診療所への受診するのがいいでしょう。まず、いきつけの産婦人科や心療内科などで方針を相談することをオススメします。

 

必ずいきなり投薬となるというわけではなく、

・周囲のサポートなどの環境調整

・家事育児の負担調整

などの相談も可能だそうです。

 

さらに投薬内容についても、妊産婦に対する副作用などの医学的エビデンスが蓄積されているため、詳細な相談をすることが出来ます。

症状にお悩みの方は、まずお近くの信頼できる医療者に相談するところから始めるとよいですね。

 

エクササイズで気分をリフレッシュしよう!

 

うつ症状が出ているわけでなくても、妊娠中はつわりやホルモンの増減、活動量の低下などで気分が落ち込みやすい状態です。

そのため、定期的に軽めの運動を取り入れることが推奨されています()。

 

どのくらい運動すればいいの?

産科合併症がない妊婦さんの場合は

3回/週、30~40分程度の定期的・中等度の運動が適切です()。

主治医に確認をして、取り入れてみましょう!

 

中等度って具体的にはどれくらい?

 

時々、「妊婦は1日1万歩!」など耳にすることがありますが、適切な運動強度は人によって変わります。

元々定期的に運動をされていた方は、妊娠前の運動を継続することが推奨されています(主治医に確認の上)。

 

一方、今から運動を始めよう!という方は是非こちらの表(ボルグスケール)を活用してみてください。

ウォーキングやランニングなどで「13=ややきつい」と感じるあたりが「中等度の運動とされています」。

とくに運動のしはじめの方は「ややきつい」を越えないところから、ゆっくり始めてみましょう。

 

外の空気を吸って体を動かすだけで、気分がとてもすっきりしますよ!

 

まとめ

産後うつと同様に「妊娠中のうつ」も、女性や家族にとって大きなリスクということがわかりました。

 

真面目で頑張り屋さんなママほど、うつ症状を抱えやすいものです。

「完璧なママ」ではなく「健やかなママ」を目指して、

周囲の人の助けや社会的・医療的サポートを活用していきましょう!

 

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理学療法士・マタニティヨガインストラクター 赤ちゃんや子どもが大好き。 周りの大人が笑顔なら子どもは笑顔になる!をモットーに子育てに関する情報を発信していきます。

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